モンゴル人は肉好きと言われますが、成人病になりづらいと言われるのはなぜ?
モンゴル高原の遊牧民である、モンゴル人は無類の肉好きで、夏は白い食べ物(乳製品)・冬は赤い食べ物(羊肉など)をとてもよく食べる民族ですが、生活習慣病にとてもなりづらい傾向があるそうです。これは家族ごとに都市から離れた牧草地に暮らすモンゴル人は、病気になってもなかなか病院に行くことはできません。免疫力回復や、肺や肝臓の病気に対して効果が期待されていた発酵乳は、昔から薬の代用になるのではという事で常用されてきました。夏季に乳製品をたくさん取ることで、「冬季の肉食で疲れたおなかを白くする(休ませる、掃除する)」と言われています。
出版社:農山漁村文化協会、著者:大塚滋、書名:世界の食文化、該当153ページ目