食のうんちく「海軍大佐殿もビックリ」

【質問】
時期は第二次世界大戦の中盤、貴官は日本海軍の大佐です。英語が堪能な貴官は、陸軍からの応援要請で米軍捕虜の尋問を行うことになりました。貴官からの質問等に対して、職業軍人が多くを占める米軍の将校、下士官らは、雑談等には応じるものの、「氏名・認識番号」など限られた事項にしか回答しません。貴官としては、些末な情報でも入手したいと考え、捕虜となった米軍兵士(上等兵、一等兵、二等兵など)にも尋問しました。貴官は、若い米軍兵士をリラックスさせるために「食事も含めて、ここ最近で大変だったことは?」と問い掛けました。すると、尋問対象の米軍兵士達から驚くようなコメントが飛び出しました。米軍兵士らはどのような事柄を語ったのでしょうか。
【解説】
貴官が尋問対象の米軍兵士に食事等の状況について雑談を持ち掛けたところ、当該米軍兵士らは「メシの方はいつも通りで、何も問題はありませんでした」と答えました。次に兵士らは「ただ、ここ数日はコーヒー、紅茶、チョコレートといったデザート類の配給が無かったので、少し不満でした」と話しました。 当時、日本軍の輸送船は米軍の爆撃機や潜水艦によって多数が撃沈されてしまい、南方地域の日本軍部隊は補給物資が慢性的に不足していました。このため、日本軍将兵の食事は相当程度厳しい状況にありました。当該状況を熟知する貴官としては、主食・主菜・副菜等が滞りなく給食されている米軍において、嗜好品であるコーヒーやチョコレートなどの配給が少し滞っただけで将兵達に不満が生じる状況は驚くべきことでした。

